脚本掲載(4) シナリオ・センター20枚シナリオ課題「刑事」
どうも。
脚本家を目指しています、こばし友也です。
自分の書いた脚本を、外部にどんどん公開していこうという事で、先月からこのブログを始めまして、1ヵ月が経ちました。
日々の閲覧数はまだ大した事ないですが、読者になってくれた方がいたり、スターをくれた方がいたりと、始めて良かったと有り難く思っております。
ブログを始めた経緯について詳しくは↓
毎月1日に一作、脚本を掲載していきます。
先月は初回という事で、出血大サービス?
三作、掲載してあります。
興味ある方は読んでみてください。
2回目の今回、掲載するのは、僕が脚本を教わっているシナリオ・センターの課題として、今年の11月に書いた20枚シナリオです。
まぁ、先月と同じですね。
20枚シナリオばっかり書いているので、ブログに上がるのは殆ど20枚シナリオだと思っていただいて結構です。
ゆくゆくは、コンクール用の1時間、2時間ものの作品も載せていけたらいいな…
「20枚シナリオって何?」
という方は、先述のリンクにその説明も載せてありますので、ご覧ください。
今回載せた脚本は「刑事」というお題でした。
先生からの講評では、内容については特に指摘されませんでした。
でも、脚本の勉強を始めて5年ぐらい経つんですけど、今更、書式について指摘されてしまいました…。
具体的にいうと、『かっこト書き』の使い方についてです。
かっこト書きとは、台詞の中にかっこを使って、ト書きの要素を書き込むことで、
太郎「(大声で)コラーっ!」
花子「(溜め息)……」
みたいな感じです。
要は、
台詞の言い方への注文は、かっこト書き
動作への注文は、ト書き
ですね。
先生は、本来、ト書きで書くべき要素が、かっこト書きに書かれてしまっているので、ト書きはト書き、かっこト書きはかっこト書きで、きちんと書き分けましょうという事でした。
脚本の本文から引用しますと、
江波「(気づいて)あっ(警察手帳を見せて)
警察の者です。聞き込みをしてまして……」
↑この部分だと、本来は、
江波、気づいて、
江波「あっ」
江波、警察手帳を見せて、
江波「警察の者です。聞き込みをしてまして……」
↑こういう風に書くよう教わります。
分かります。ごもっともです!
でも、言い訳させてください…!
分かった上でやってるんです…
正しい例のように書くと、行数を多く使ってしまいます。
20枚シナリオは文字通り、20枚に収めなければなりません。
描きたい画を20枚に収めたくても、大概、初稿は枚数オーバーしてしまいます。
どうすれば、より多くの情報量を収められるのか…
悩んだ結果、行き着いたのがこの書き方なんです!
だからって、
「収まれば何でもありじゃい!」
と、こう書くようになった訳じゃありませんよ。
あるプロの脚本家が、かっこト書きを多用しているのを見て、
「こんな書き方があったのか!? これもアリなんだ!」
と、目から鱗が落ち、ちゃっかり真似するようになりました。
以来、僕はいつもこの書き方で脚本を書いてきました。
先月載せた脚本も全部そうです。
何だか、納得いかずに抗議している感じになってしまいました…
別に納得いかないわけじゃありません。
今回、先生からこのタイミングで、この事を指摘されて、感謝しています。
コンクールは特に書式に厳しいそうです。
"正しい書式で書かれていないと、読まずに落とす"
"誤字脱字があれば読む気が失せて、最後まで読まない"
なんてことも聞いたりします。
全てのコンクールがそうではないとは思いますが…
そもそも、都市伝説的なことかもしれません…
「プロが実際にやってるんだからいいじゃん!」
と言えばそうなんですけど、
「プロだから許されている」
というのも多分にあると思います。
僕は、勉強中の身ですから、今は教科書通りに書くことが求められます。
特にコンクールにおいては。
かっこト書きを多用した書き方が、すっかり当たり前になっていたので、コンクール用脚本を書き始める前に、この事に気づかせてもらえたのは有り難いことです。
これからは、気をつけていきたいと思います。
そして、いつかプロになって、堂々とかっこト書きを使いまくります 笑
前置きが随分長くなってしまいました……
それでは、20枚シナリオ課題「刑事」
『ニコラス刑事』です。
どうぞ。
脚本家志望のみなさん、共にがんばりましょう!